確認された伊藤若冲作「蕪に双鶏図」(福田美術館提供)

確認された伊藤若冲作「蕪に双鶏図」(福田美術館提供)

 江戸時代中期に京都で活躍した奇想の画家、伊藤若冲(1716~1800年)が30歳代前半に制作した作品「蕪(かぶ)に双鶏(そうけい)図」が発見されたと、福田美術館(京都市右京区)が5日発表した。これまで存在が知られていなかった作品で、来年3月、同館で一般公開される。

 同館によると、若冲が「景和」と名乗っていた時期に制作された作品で、彩色の作品としては最初期のものという。雄鶏の羽の描き方に、若冲特有の細かい表現が見られるという。

 会見した同館の岡田秀之学芸課長は「未熟な表現もいくつか見受けられるが、印章などから若冲の真筆と判断した」と話している。

 「蕪に双鶏図」は来年3月20日から同館で開催される展覧会「若冲誕生―葛藤の向こうがわ」で展示される。