幕末の京で活動した新選組の隊服「だんだら羽織」の復元が23日、京都市下京区の大丸京都店でお披露目された。時代劇でもおなじみの「ユニホーム」を、来館者はスマートフォンなどで写真に収めていた。
だんだら羽織は当時呉服屋だった同店が新選組の発注を受けたとされる。同店の創業300周年を記念する事業として、京友禅の「千總」や草木染の「染司よしおか」など老舗の協力を得て取り組んだ。
復元された羽織は、当時一般的だった麻の布地に、タデアイの葉を使った染液で藍色に染め抜かれている。中学時代から新選組ファンという横浜市の女性(58)は「羽織を着た隊士の姿が目に浮かぶようです」と笑顔を見せた。
展示は10月5日まで。