警察車両と規制線で物々しい雰囲気の事件現場付近(宮津市鶴賀)

警察車両と規制線で物々しい雰囲気の事件現場付近(宮津市鶴賀)

 京都府宮津市鶴賀の病院前で薬局経営平木公隆さん(50)が刺され死亡した事件で、京都府警宮津署は24日、殺人の疑いで木下恭章容疑者(59)=住所、職業不詳、銃刀法違反容疑で逮捕=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は23日午前10時50分ごろ、宮津武田病院の玄関付近で、平木さんの胸などを刃物で刺して殺害した疑い。

 のどかな港町で発生した白昼の凶行に、休日を過ごしていた住民らに衝撃が走った。京都府宮津市の市街地で23日に起きた刺殺事件。現場には警察官が駆けつけ、立ち入りを禁止する規制線が張られるなど物々しい雰囲気に包まれた。住民らは「まさかこんなところで、殺人が発生するとは…」と驚きの表情を見せた。

 亡くなった平木さんは薬剤師で、長野県や京都市内で薬局を経営した後、現場となった宮津武田病院(同市鶴賀)近くで昨春、調剤薬局を開店した。薬剤師の傍ら、小学生から高校生向けの学習塾も開講。昨秋には与謝野町内にドライブスルー機能や食堂を備えた薬局を開くなど、事業を広げていた。

 事件の直後、現場付近を車で通りかかった近くの酒販店経営の男性(48)は、救急車に搬送される平木さんを目撃した。「脇腹の辺りから出血しているのが見えた」。その後、一帯に規制線が張られているのを見て「事件があったのか、ドキリとした。ここで生まれ育ったが、今までこんなことはなかった。なぜこんなことに」と声を詰まらせた。

 小学生の子どもが2人いる近くの女性(43)は自宅の車庫に車を入れようとしていた時、パトカーに気付いた。「交通事故かと思ったが、近所の人から刃物で人が刺されたと聞き、自転車で出かけようとした長女を家にとどめた」と話す。

 友人と観光で宮津駅前を訪れていた兵庫県豊岡市の男性(35)は、警察車両や規制線を見て事件に気付いたという。「ここにいていいのか、容疑者逮捕の知らせを聞くまでとても不安だった」と胸をなで下ろした。