樹木医が2本の幹をロープで固定した朝倉神社の大スギ(京都府南丹市園部町千妻)

樹木医が2本の幹をロープで固定した朝倉神社の大スギ(京都府南丹市園部町千妻)

 京都府南丹市園部町千妻の朝倉神社でこのほど、京都府の天然記念物に指定されている大スギの保全・樹勢回復作業があった。樹木医が大木に登り、幹をロープで固定するなどして、地域のシンボルを守る手入れを施した。
 大スギは幹周り約10メートルで樹高は40メートル近くあり、「京都の自然200選」に選ばれている。江戸時代の1839年に村人が、ご神木にするためにスギを園部藩から買い受けたという記録が残る。落雷を乗り越えて境内にそびえてきたが、枝が枯れるなど樹勢に衰えが見られることから、地元の千妻区が大杉の保全と樹勢回復の事業を始めた。
 この日は樹木医の青山広晴さん(56)=同市美山町=ら2人が巨木にロープを使って登った。強風で倒れないように、二股に分かれている幹をロープで結んで固定した。枯れ枝の剪定(せんてい)も実施した。
 来年2月ごろにはスギの根元に、近年、入れられた砂状の土を取り除き、腐葉土に変える土壌改良を行う予定。
 﨑山康治・千妻区長(71)は「子どもの頃は上を見上げても空が見えないくらい枝が生えていたが、勢いがなくなってきた。作業で千妻のシンボルを末代まで同じ姿で見られるようにしていきたい」と話した。