手作りスイーツまで6、7品が楽しめる人気の「ランチプレート」

手作りスイーツまで6、7品が楽しめる人気の「ランチプレート」

 京都府亀岡市のJR亀岡駅から保津橋を渡ってすぐ。「バーバーズキッチン インペラータ」と書かれた緑の看板が目印だ。おなかをすかせて店に入ったら、目に飛び込んできたのは散髪台。あっけにとられていると「間違える人が多い。ランチならこっちですよ」。男性店主が、扉を隔てて横のダイニングスペースに笑って案内してくれた。

 理髪店3代目の小島近さん(56)が「地域のみんながくつろげる空間を」と5年前に飲食店の開店を考案。散髪台1台と待合所を取り払って改装し、同じく食べることが好きな友人の美由紀さん(63)にキッチンを任せることにした。理髪店と飲食店を兼ねた新しい店は、世界最強の雑草とされる「インペラータ」と名付けた。地域に根付くように、との思いからだ。

 一押しは、木-日曜限定で提供する「ランチプレート」(900円)。とろとろの煮込みハンバーグやミニグラタン、手作りケーキなど6、7品が楽しめるボリューム満点の一皿だ。メニューは月替わりで、美由紀さんは「野菜をメインに色や見た目を考えて、子どものお弁当を作っている感じ」とほほ笑む。

 共にお酒好きの2人がアサリの酒蒸しをアレンジした「あさりラーメン」や「あさりスープパスタ」も、和風だしが利いておいしいと人気を呼んでいる。

 「開店から3年以上がたってやっと軌道に乗り出す矢先の新型コロナウイルスだった」と、小島さんは振り返る。夜は近所の酔客がふらりと訪れるような居酒屋を開いているが、コロナ禍で休業が続いている。それでも地域に根を張って挑戦すると決めた2人の笑顔は明るい。「これからも細く長く、続けられたらいいな」

 ■バーバーズキッチン インペラータ 亀岡市保津町宮ノ前46の1。月、火曜は休み。0771(24)1315。