女性の後桜町天皇の即位式を描いた絵巻物。儀式の服装や道具を克明に伝えている=京都市下京区・京都産業大むすびわざ館

女性の後桜町天皇の即位式を描いた絵巻物。儀式の服装や道具を克明に伝えている=京都市下京区・京都産業大むすびわざ館

 天皇の代替わりに伴う京都御所での儀式、祭祀(さいし)の史料を集めた企画展「即位」が、京都市下京区の京都産業大むすびわざ館で開かれている。同大学所蔵の貴重な絵巻物や天皇即位図を通じ、現代の即位礼にも通じる儀式の様子や官邸特有の作法などを克明に伝えている。5月2日まで。

 展示では、天皇や皇室文化研究に力を入れる同大学日本文化研究所が収集してきた17点の史料を紹介。16歳で即位した桜町天皇(1720~50年)の即位式を伝える図では、御所の紫宸殿に設けられた高御座(たかみくら)や調度品が描かれている。

 女性の後桜町天皇(1740~1813年)の即位式を時系列で描いた絵巻物では、当日に白い鳥が紫宸殿にとまったことや、装束や所作などを特に細かく伝えている。また通例の赤い礼服ではなく白を着用するなど、女性天皇ならではの特徴もあったという。

 会場では式で使われた冠の模写図や、後桜町天皇直筆の和歌、解説パネルなども展示。同館の浅子里絵学芸員は「今年も即位礼が話題になっているが、昔も今も実物を見られるものではない。史料を通じて儀式の一端を知ってもらえたら」と話す。午前10時(月曜は午後1時)~午後4時半。日曜休み。無料。

 14日午後2時から、所功・同大学名誉教授の講演会「御代替(みよがわ)りを彩る儀式と祭祀」がある。申し込み不要。