山門を兼ねて造られた商業ビル。上層部にはホテルが入っている(大阪市)

山門を兼ねて造られた商業ビル。上層部にはホテルが入っている(大阪市)

 「南御堂」と親しまれる真宗大谷派の大阪布教拠点の難波別院(大阪市中央区)で、ホテルやカフェなどの商業ビルがこのほど開業した。御堂筋から本堂が見えるようアーチ形状に設計されており、山門とホテルが一体となった建物は全国的にも例がない。

 老朽化のため2015年末に閉館した御堂会館の跡地を不動産会社の積和不動産関西が借り受け、17階建てビルを建設した。大谷派は不動産会社と60年の定期借地権契約を結んだ。契約期間中に土地の賃料による収益を貯蓄し、将来的に本堂の建て替えが必要となった時に備える計画だ。
 但馬弘宗務総長は完成を祝うテープカットで「山門をくぐった人たちが仏教の教えに触れ、生き方を見直す場としてほしい」とあいさつした。かつての御堂会館と同様に貸しホールなども備えており、但馬総長は「最初はイメージが湧かなかったが、想像以上にすばらしい建物ができた。市民の皆様にも親しんでもらえればうれしい」と話した。