京都大(京都市左京区)

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 京都大薬学研究科の元教授が、業者との架空取引で京大が管理する科学研究費補助金(科研費)を不正に取得したとして、京大が元教授に対して支出分約1億5200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5日、京都地裁であった。久留島群一裁判長は京大側の請求通り、元教授に全額の支払いを命じる判決を言い渡した。
 判決によると、同研究科の元教授は、2005年~09年、試験試薬の製造販売会社との間で、物品が納入されていないにもかかわらず、納入されたとして同社に代金を支払う「預け金」を形成する架空取引を行い、京大が管理する科研費から1億5195万円を不正に支出させた。
 元教授は、07~11年、実験機器の納入を巡り同社から計943万円相当の謝礼を受けたとして収賄罪で懲役1年8月、追徴金約940万円の実刑判決を受け、16年に刑が確定した。