美しさに引かれて通い続けたという丹後の海で曲を弾く山崎さん(京都府京丹後市網野町浅茂川)

美しさに引かれて通い続けたという丹後の海で曲を弾く山崎さん(京都府京丹後市網野町浅茂川)

 京都府の丹後の海をテーマに約20年間作曲を続ける京都府京丹後市のギタリストがいる。山崎昭典さん(42)=同市網野町下岡。移住して見つめ続けた海や暮らしの中で触れた丹後の人の奥深い愛情を投影した作品の数々が11月からインターネット上のショップで配信され始めた。

 神戸市出身の山崎さんは2001年、サウンドアーティストの鈴木昭男さんのアシスタントとして丹後に移住。ギター講師を務めながら、作品を発表し音楽活動を続けてきた。
 テーマは丹後の海。宇川や間人、浅茂川など京丹後市の海沿いの町に暮らす中で、四季や時間によって刻一刻と移り変わる日本海の風景が染みいった。日々の暮らしで知った丹後の人の温かみが「自然と曲に反映されるようになった」と言う。
 これまで発表したアルバムは全4枚(計27曲)。中でも「海のエチュード」は20代後半から30代にかけて作曲し、春先の美しい海を穏やかな曲調で表現した6曲を収録する。昨年は丹後町在住だった郷土詩人の池井保さんの詩の朗読に曲を合わせた全11曲の「海のアンソロジー」を発表。今春にユニット「カタリコト」で出した「ひかりのおはなし」は細川ガラシャや宮津カトリック教会などをテーマにしたという。
 アルバムの全27曲は11月からネットショップ「BASE」で配信されている。「iTunes(アイチューンズ)」や動画投稿サイト「ユーチューブ」でも一部視聴可。山崎さんは「地元では当たり前すぎて感じない丹後の良さを抽出した作品。その魅力を感じて日々の生活のうるおいにしてほしい」と話している。