【資料写真】ナースキャップをかぶせてもらう女子学生(滋賀県栗東市・滋賀県済生会看護専門学校)

【資料写真】ナースキャップをかぶせてもらう女子学生(滋賀県栗東市・滋賀県済生会看護専門学校)

 滋賀県はこのほど、済生会看護専門学校(栗東市)に開設している看護師養成2年課程を2021年度に廃止する方針を明らかにした。准看護師が看護師の資格を得るための課程で、近年は入学者が定員の4分の1程度だった。廃止されれば県内に准看護師対象の養成所がなくなることになる。


 同校の2年課程は、准看護師の進学枠を確保する必要から、県が運営費を全額負担して1996年4月に開設した。2年課程の設置校は県内計4カ所(最大定員計155人)となったが、その後に募集停止や3年課程への移行が相次ぎ、2012年以降は同校だけになっていた。
 入学者は定員40人に対し17年度10人、18年度13人、19年度は10人。定員に満たなくても法令上、専任教員7人が必要なことから、年約6千万円の運営費がかかる。県は昨年度、済生会や県内に2カ所ある准看護師養成所などと今後の在り方を協議。近隣の京都府や大阪府の養成所に通ったり、通信制で学んだりするなどの選択肢があることから、来春の入学者を最後に募集を停止する方針を固めた。
 一方、今年10月に国が公表した看護職員需給推計では、25年時点で県内でも709~2097人の看護職員が不足する見込み。県は「従来の修学資金貸与に加え、22年度以降に県外の看護師養成所に通う学生には交通費を支給するなどの支援を充実させたい」としている。
 県内の准看護師は約1700人(2018年)で、看護職員全体に占める割合は1割。都道府県別の人数では全国で最も少ない。