「シューッシューッ」と白い蒸気を噴き出し、今にも動きだしそうなSL。クレーンが自在に伸びるはしご車に、座席が細部まで作り込まれた嵯峨野トロッコ列車まで。京丹波町小畑の隅山昌明さん(62)。ずらりと並ぶ車両の模型は、全てそうめんの空き箱から作り出した。

 京都府福知山市の石原高(現・府立工業高)卒業後の1977年、国鉄に入社。駅の券売機やボイラーのメンテナンスなど設備関係の業務に就いた。2016年にはJR西日本の社員として京都鉄道博物館(京都市下京区)の立ち上げに携わり、翌年に退職するまで博物館スタッフとして全国から訪れる鉄道ファンたちを迎えた。

 同館で体験乗車できるSLスチーム号の車掌も務めた。同号を牽引(けんいん)する車両の一つで、つばめマークで知られる旅客用蒸気機関車「シロクニ」C62形2号機への……