生命の不思議を色彩豊かに描いた堀文子さんの作品が並ぶ会場(10日午前11時47分、京都市下京区・高島屋グランドホール)

生命の不思議を色彩豊かに描いた堀文子さんの作品が並ぶ会場(10日午前11時47分、京都市下京区・高島屋グランドホール)

 2月に100歳で亡くなった日本画家堀文子さんの足跡をたどる「生誕100年 堀文子追悼展 旅人の記憶」(京都新聞など主催)が10日、京都市下京区の京都高島屋グランドホールで開幕した。来場者は、生命の不思議への純粋な感動を表現した堀さんの世界を楽しんでいる。

 堀さんは東京都出身。夫を早く亡くした後、世界を旅しながら、国内では自然豊かな高原にアトリエを構えて創作を続けた。同展は80年を超える画業から絵画、絵本、挿画など計約100点を紹介する。

 代表作の一つ「幻の花ブルーポピー」は82歳の時、酸素マスクをしてヒマラヤで探した花を描いた。過酷な環境に気高く咲く花は、孤高の画家と言われた堀さんの生き方と重なるよう。ミジンコやクリオネなど身近な小宇宙から、四季の草花、虫、動物に至るまで生命の形態を率直に表した作品が会場を彩っている。鈴木桂花さん(90)=大阪府茨木市=は「画風も固定せず、常に新しい。群れない生き方や言葉に感動しました」と話した。22日まで。有料。