長短の竹筒と石のブロックを使って演奏する参加者たち(京都府亀岡市曽我部町・真福寺)

長短の竹筒と石のブロックを使って演奏する参加者たち(京都府亀岡市曽我部町・真福寺)

 地域を悩ませる放置竹林の竹から楽器を作るワークショップが、京都府亀岡市曽我部町の真福寺で開かれている。参加者は長短の竹筒を打ったり突いたりして本堂に素朴な音色を響かせ、音楽との結び付きが強い竹の可能性に触れている。

 満林晃典住職(52)は、数年前から寺の近くにある放置竹林の整備に取り組んでいる。各地で荒廃した竹林が景観を損なうなどして問題化する中、竹を持続可能な資源として活用する方法を考えてきた。その一つとして地元で切り出した竹から美しい音楽が生まれたら、と竹楽器がテーマのワークショップを企画した。

 初回は竹の音楽文化を研究する京都市在住の牧野淳子さんを講師に迎えた。牧野さんは適度な軟らかさと硬さを併せ持つ上、中空で節があって楽器に向いているという竹の特性を、アジアの竹楽器の映像と共に紹介した。

 約20人の参加者は、フィリピンの島に住む民族の演奏をヒントに、長短の竹筒とブロックだけで音楽づくりに挑戦。牧野さんに「さまざまな長さに切った竹筒でいろんな音色や音の高さが楽しめる」と教わりながら、温かみのあるメロディーやリズムの組み合わせを考えていた。

 今後、実際に竹林に入って楽器に適した竹を探すほか、乾燥や油抜きをして楽器に加工するワークショップが来年1月まで続く。