緊急事態宣言明け初の週末を迎え、青空の下、観光地を訪れた人たち(2日午後0時7分、京都市右京区・渡月橋付近)

緊急事態宣言明け初の週末を迎え、青空の下、観光地を訪れた人たち(2日午後0時7分、京都市右京区・渡月橋付近)

緊急事態宣言の解除後、初めての週末に二年坂を散策する観光客ら(2日午後1時30分、京都市東山区)

緊急事態宣言の解除後、初めての週末に二年坂を散策する観光客ら(2日午後1時30分、京都市東山区)

 新型コロナウイルス感染拡大で京都府などに発令されていた緊急事態宣言が解除されて初の週末を迎えた2日、京都市内は晴天にも恵まれ、散策を楽しむ観光客の姿が多く見られた。府県境をまたぐ移動の自粛が緩和され、ワクチン接種者の増加を背景に、観光事業者はさらなる客足の回復へ期待を膨らませる。

 「解除が決まった先週くらいから人の流れが出てきた。気分が明るくなるね」。清水寺(東山区)近くの土産店で働く男性(89)は店前を行き交う人の姿に目を細めた。4月以降、まん延防止等重点措置を含めた全国一斉の解除は約半年ぶり。制服姿の観光客も見られ、男性は「修学旅行生は先週はいなかった。東京から若い学生も来ている」と変化を感じ取る。

 宣言解除に加え、移動を後押しするのが、ワクチンだ。和歌山県から嵐山(右京・西京区)を夫婦で訪れた男性(61)は「ワクチンも2回打ったので安心して楽しめる」と笑顔で語る。屋形船を運航する嵐山通船によると、関東や九州圏からの予約も増えているという。小島義伸社長(60)は「今は関西からのお客さんが多いが、徐々に広範囲から来てくれるようになるのでは」と期待する。

 ただ、接種後も感染する事例もあり、「第6波」への不安は消えない。嵐山商店街会長の細川政裕さん(59)は「堂々と『おこしやす嵐山』と言えるのはうれしいが、店とお客の双方が対策を続けることが、コロナに負けない観光を作ることにつながる」と気を引き締めた。