ギリシャ悲劇が上演される府庁旧本館の旧議場(京都市上京区)

ギリシャ悲劇が上演される府庁旧本館の旧議場(京都市上京区)

 京都府庁旧本館(重要文化財、京都市上京区)の旧議場で9、10日、市内を拠点に活動する劇団がギリシャ悲劇「アンティゴネ」を上演する。観客が議員席に座って劇を楽しむ趣向で、旧議場での演劇公演は初めてという。
 劇を披露する「京都西陣創造集団アノニム」代表で演出家の近畿大元教授(舞台芸術)菊川徳之助さん(79)が発案した。「通常は劇場で見せる演目だが、かつては古代ギリシャの野外で披露されていた。劇場らしくない雰囲気をつくりたかった」と語る。
 劇は叔父でもある王クレオンと対立しながら力強く生きる先王の娘アンティゴネを描く物語。議長席や通路、演台で俳優10人が劇を展開し、シャンデリアも活用するなど、持ち込む舞台装置は最小限にとどめる。
 旧議場は1905~69年に議会が開かれ、現議場の完成後は事務室に。議員席などを復元し、4年前から結婚式やコンサートなどに有料で開放している。府の府有資産活用課によると、オペラ公演はこれまでにあったが、演劇の公演は初めてという。
 9日午後6時と10日午後2時開演の2回公演。上演時間は約1時間20分。前売り2千円(当日500円増)。問い合わせは劇団事務局080(5718)6770へ。