預かり事業を行う京都市営保育所

預かり事業を行う京都市営保育所

 皇位継承に伴う4月末からの大型連休中の保育について、京都市は一部の市営保育所で預かり事業を行うと決めた。民間保育園にも受け入れの協力を求めている。一方、京都・滋賀の他の自治体では特別の対応をしないところもあり、判断が分かれている。

 約3万人が認可保育施設に通う京都市。認可施設のほとんどは日曜・祝日が休みで、連休中は27日の土曜日を除く28日~5月6日の9日間休園する。しかし、病院や介護施設、サービス業で働く保護者をはじめ、連休の間も出勤する人は少なくない。

 市は保護者に保育ニーズを調査し、9日間で延べ1447人分の利用見込みがあると判断。交通の利便性が比較的良い市営保育所5カ所を、必要に応じた日数開けることにした。特に利用が多いと予想される4月30日~5月2日の3日間は、5カ所全てを開所する。

 利用できるのは、保護者のいずれもが連休中に勤務が必要な場合で、5カ所以外の市内の認可施設に通う園児も対象。保育士を確保するため、他の市営保育所から保育士を派遣する可能性もある。

 預かり時間は午前7時半~午後6時で、昼食の弁当持参が必要。利用料は3歳児未満が1日当たり2100円、3歳児以上が同1200円。

 民間園にも対応を要請しており、4月11日現在で約20カ所が預かりを実施する予定。ただ、大半が対象者を自園の園児に限るとみられる。

 保護者は子どもが通う保育施設を通じて、15日までに利用申請書と就労証明書を提出する。市が調整した上で、18、19日に結果を通知する。

 介護施設に勤める伏見区の女性(38)は、連休中も土日以外は基本的に仕事がある。看護師の夫もシフト勤務。夫婦とも出勤する日は、2歳の長男を「(連休中も開所する)市営保育所に預けることを考えたい」。しかし、「慣れない保育所に預けるのは子どもに負担をかけてしまうかも。保育所もそれぞれの園児の特性を把握しないまま受け入れるのは、リスクも負担も大きいのでは。預けるべきか悩む」と不安を漏らす。

 一方、宇治市は連休中の預かり事業は行わない。現場は保育士不足の状態で、連休中に預かれば、その間に出勤した保育士が代休を取るための体制確保が難しいためだ。民間園で独自に開所するところはあるという。大津市も市営保育所をカレンダー通り休みとする。

 小学生の預け先はどうか。京都市は、学童クラブ(学童保育)を日曜・祝日は実施しておらず、9連休中も行わない。小学生も対象のファミリーサポート事業は利用を受け付けている。子育ての援助を行う提供会員には、連休中も援助依頼にできるだけ対応するよう呼び掛けている。

 援助をお願いしたい人は、依頼会員の登録会に参加する必要がある。市ファミリーサポートセンターが15日午後7時にハートピア京都(中京区)で初めて夜間に登録会を開催し、利用ニーズに応じる。