大嘗祭に献物として供納される干しアユ(京都市下京区・辻為商店)

大嘗祭に献物として供納される干しアユ(京都市下京区・辻為商店)

 皇位継承の重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」(14、15日)の関連儀式で供納される干しアユが6日、京都市下京区の食品加工会社で披露された。アユそのものの形を残すため腹を割かず、特殊な製法で丸干しした。
 今回の大嘗祭では、古式占いによって日本西側から1カ所の「主基(すき)地方」に選ばれた京都府からはアユなど農林水産の15品目を献物として供納する。献物は、天皇陛下が参列者と酒食を共にする16、18日の「大饗の儀」で展示披露される。
 府内水面漁業協同組合連合会(下京区)が7月末、「辻為商店」(同)に加工を依頼。アユは、上桂川(京都市)と美山川(南丹市)で釣れた天然物の100尾を使った。同商店の従業員たちは、下処理や塩分濃度で試行錯誤し、特殊な冷風乾燥機で52時間かけてゆっくりと乾かした。
 干しアユは6日、同漁連が宮内庁に発送した。同商店の辻泰三社長は「名誉ある仕事だ。本来の姿を損なわずにアユを届けられ、誇りに思う」と話した。