亀岡市内の田んぼに出現した高さ4メートル近くある稲木干し(同市宮前町神前)

亀岡市内の田んぼに出現した高さ4メートル近くある稲木干し(同市宮前町神前)

 古代の竪穴住居の屋根のようにも見える高さ約4メートルの巨大な稲木干しが、京都府亀岡市宮前町神前の田んぼに出現した。愛媛から移り住んだ農家が亀岡で初めて育てたコシヒカリが掛けられており、秋の日差しをいっぱいに浴びて精米の時期を待っている。

 農家は大福浩剛さん(42)=千代川町。横浜市出身で明治大農学部を卒業後に福井県で新規就農し、その後は父の実家がある愛媛県で農業をしていたが、昨年2月に妻の実家がある亀岡市に移住。サトイモなど野菜栽培に取り組み、今年からコメ作りも始め、初の収穫を迎えた。

 稲木は鉄管製で高さは4メートル近く。約1300平方メートル分で収穫したコシヒカリを全て干せるよう、8段にわたり稲を干せるサイズにした。大福さんは福井時代、同じぐらいの高さの柱を地面に垂直に打ち込む大型の稲木干しを作ったことがあり、今回は風で倒れないよう三角形にアレンジし、屋根のような独特の稲木干しになったという。

 稲木の組み立てや刈り取った稲を掛けるのは、地元で農地の調整などに協力してくれている森駿介さん(33)とともに9月中旬に行った。天日に当てると稲に含まれる成分のアミロースがアミロペクチンに変化し、もちもち感や保水性が良くなるといい、大福さんは「おにぎりにしたら最高においしいですよ」と話す。巨大な稲木は近く解体され、もち米の収穫時には再び大型の稲木を組むという。