無人の自動運転で耕運作業を行うトラクター。人が近づくとセンサーで止まる(京都府亀岡市保津町)

無人の自動運転で耕運作業を行うトラクター。人が近づくとセンサーで止まる(京都府亀岡市保津町)

 自動田植え機などで省力・効率化する「スマート農業」の普及を目指し、京都府は6日、亀岡市の農場で無人トラクターによる耕運作業や、収穫と同時に食味などを測定する最新農機の実演会を行った。
 農場は農事組合法人ほづの水田24ヘクタールで、同法人は今春から農機メーカーや府などと水稲生産のスマート化の実証実験を行っている。6月には自動田植え機やドローンによる農薬散布を実演した。今回は農業関係者ら約100人が集まった。
 無人で動くトラクターは、事前に田んぼの形状を記憶させると、衛星利用測位システム(GPS)や地上の基地局と通信し、自動で作業を進めた。稲を刈り取りながら食味や水分量をセンサーで測るコンバインも実演した。
 メーカー担当者は「食味の良いコメを集めて高付加価値米として販売したり、来年の生産の参考にしたりできる」と説明。同法人の酒井省五代表理事は半年間の実証を踏まえ「大幅に農作業の負担が減った。将来は子育て中の女性に数時間働いてもらうことも検討したい」と期待を込めた。
 15、16日には、亀岡市の府農林水産技術センター農林センターで、メーカーなど50社以上が出展する「京都スマート農業祭」を開催する。ロボット農機第一人者の飯田訓久京都大教授の講演(16日午後1時)や、農業経営相談などもある。
 府は本年度を「スマート農業元年」と位置付け、最新農機導入の補助制度を創設。20件以上の応募があり5千万円の予算枠は埋まったが、問い合わせが続いているという。