表の数字の単位は百万円。▲は減

表の数字の単位は百万円。▲は減

 ジーエス・ユアサコーポレーションが6日発表した2019年9月中間連結決算は、経常利益が前年同期比12・4%増の84億円だった。円高の進行で収益が目減りしたが、産業用の電源装置がデータセンター向けを中心に伸び、原材料の鉛価格の下落も寄与した。
 売上高は2・6%減の1904億円。主力の自動車向け鉛蓄電池は米中貿易摩擦などに伴う中国の市況悪化で海外販売が振るわず、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池も伸び悩んだ。
 一方、データセンターや災害時のバックアップ用電源の需要拡大で利益率の高い産業用電池が伸びたことに加え、鉛価格の低下も利益を押し上げた。保有地売却で特別利益22億円も計上し、純利益は38・2%増の47億円に拡大。昨年10月に株式5株を1株に併合し、中間配当は実質据え置きの方針。
 下期は、自動車用鉛蓄電池が海外で低調だが、産業用電源の需要は引き続き堅調と見込む。車載用リチウムイオン電池の工場立ち上げ費用がかさむほか、鉛価格の上昇を織り込み、増収減益の通期業績予想は維持した。
 京都市下京区の京都経済センターで会見した村尾修社長は「5年先のEV用リチウムイオン電池の需要は確実だが、足元では自動車の販売台数が前年割れを続ける中国の市況が改善しそうな感触はない」と述べた。