琵琶湖保全の取り組みを小泉環境相(右)に説明する三日月知事=東京都千代田区・環境省

琵琶湖保全の取り組みを小泉環境相(右)に説明する三日月知事=東京都千代田区・環境省

 滋賀県の三日月大造知事は6日、環境省で小泉進次郎環境相と面会し、昨冬に「全層循環」の完了が確認されなかった琵琶湖の現状を伝え、来年度に見直しを迎える琵琶湖保全再生法での連携強化を求めた。
 全層循環は「琵琶湖の深呼吸」とも呼ばれ、酸素を多く含む表層の水が湖底に行き渡る現象。生態系の維持に不可欠とされるが、1979年の観測開始以降、初めて完了しなかった。三日月知事は「地球温暖化が一つの要因ではないかと考えている」と説明。国や自治体が連携して水質向上や環境保護などを図る同法に関して「必要な改正をお願いしたい」と要望した。三日月知事によると、小泉氏は琵琶湖の現状に高い関心を示したという。
 また小泉氏は、県が推進する環境保全型のオーガニック農業について「琵琶湖を抱え、SDGs(国連の持続可能な開発目標)に力を入れている滋賀県の取り組みは、環境省としても学ぶべきところがある」と評価した。
 三日月知事は農林水産省と国土交通省も訪れ、来年度に向けて道路整備や治水予算の確保を要望した。