川で溺れた中学生を救出し、西京消防署から感謝状を贈られた高橋さん、岡本さん、美濃さん(右から)=京都市西京区

川で溺れた中学生を救出し、西京消防署から感謝状を贈られた高橋さん、岡本さん、美濃さん(右から)=京都市西京区

 京都市の西京消防署は7日、川で溺れた男子中学生(13)を救助した西京区の高校生2年生3人に感謝状を贈った。飛び込んで水中に潜り、水深2メートルの川底から助け出した。同署は「勇気に敬意を表する。将来はぜひ消防隊員に」と勧誘していた。

 龍谷大平安高の美濃治輝さん(16)、東山高の岡本尚真さん(17)、紫野高の高橋蒼人さん(17)。3人は樫原中の同級生で8月5日、西芳寺川沿いを散歩中、介護福祉士荒木麻千子さん(34)=同区=の「溺れた人がいる」との助けを求める声を聞いた。美濃さん、岡本さんが川に飛び込み、高橋さんが川岸に引き上げた。中学生は無呼吸だったが、すぐに意識を取り戻した。

 美濃さんは、中学担任教諭の口癖だった「迷ったら一本背負い」との言葉を思い出し、とっさに飛び込んだという。「当時、言葉の意味は分からず、今もよく分からないが、こんなところで役立つとは思わなかった」と笑顔を浮かべた。

 児玉章署長は「中学生はあのままだと命を落としていた。将来はぜひ消防局に入って」と語ったが、3人は別の夢があるようで、複雑な表情だった。

 同署は、救出後に応急手当てを行った荒木さんにも6日に感謝状を贈り、119番通報した農芸高3年反保陽平さん(18)=同区=にも近く贈る。