印刷工場の記憶や物質をモチーフにした金氏徹平さんの作品(京都市中京区・京都新聞ビル印刷工場跡)

印刷工場の記憶や物質をモチーフにした金氏徹平さんの作品(京都市中京区・京都新聞ビル印刷工場跡)

 世界的に活躍する写真家が京都の寺院や近代建築を舞台に作品を発表する京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE(キョウトグラフィー)」が13日、京都市内11カ所で開幕する。12日に各会場で内覧会があり、作品が公開された。

 同展は7回目。共感や共振を意味する「VIBE(ヴァイブ)」をテーマとする。このうち、京都市中京区の京都新聞ビル印刷工場跡では「金氏徹平 S.F.」(京都新聞など共催)が開かれる。

 現代美術家の金氏さんは「長い時間、京都の出来事を印刷してきた痕跡と、そこからこぼれ落ちたインクの染みから想像力をかき立てられた」といい、工場の壁に残るインクの染みを撮影し、画像から染みだけを抜き出して抽象画風に重ねた平面や彫刻、新工場で収録した音や映像を交えて空間を構成。場所と記憶をつなぎ合わせる。

 ほかに、坂本龍一さんら時代の寵児(ちょうじ)の肖像で知られるアルバート・ワトソンさんの日本初回顧展(同区・京都文化博物館別館)、国際的な振付家で映画監督ベンジャミン・ミルピエさんの作品展(同区・誉田屋源兵衛)など多彩な催しが開かれる。5月12日まで。有料(一部無料)。