流れ込んだ土砂で墓石が倒壊したり埋もれたりしている霊園(1日、京都市山科区・極楽寺)

流れ込んだ土砂で墓石が倒壊したり埋もれたりしている霊園(1日、京都市山科区・極楽寺)

 8月中旬に発生した大雨の影響で大量の土砂が流れ込んだ京都市山科区の極楽寺で、墓石約100基が倒壊したままの状態が続いている。市の助言で霊園は危険な状態と判断されて立ち入り禁止となっている。

 同寺や市によると、8月12日から断続的に降り続いた大雨の影響で、寺に隣接する住宅の擁壁が同14日に崩れ、土砂が霊園に流れ込んだ。墓石約100基が土砂に埋もれたり押し倒されたりしているが、発生から約2カ月が経過した今も復旧の見通しが立っていないという。

 市は現地の状況からさらなる土砂崩落の可能性があるとして霊園を立ち入り禁止とするよう助言した。このため墓参りができず、同寺は秋の彼岸入りを前にした9月18日、被災した墓の所有者やその先祖のために特別法要を執り行った。

 現在、同寺は寺の安全な場所に臨時参拝所を設けて対応している。

 同寺の八幡光一住職(49)は「復旧が進まないため、大変心苦しい。霊園の一日も早い原状回復を願って毎日の供養を続けたい」と話している。