「学校に行けるのは当たり前ではない」と平和の尊さを訴える池田さん(滋賀県守山市古高町・守山南中)

「学校に行けるのは当たり前ではない」と平和の尊さを訴える池田さん(滋賀県守山市古高町・守山南中)

 長崎市で7歳の時に被爆した池田松義さん(83)を招いた講話がこのほど、滋賀県守山市の守山南中であった。3年生約350人が平和の尊さなどを学んだ。


 新型コロナウイルスの影響で今春予定していた長崎への修学旅行が中止になったことを受け「当事者から直接話を聞く機会を」と国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(長崎市)に講師を派遣してもらった。池田さんは被爆時、爆心地から700メートルで防空壕(ごう)を掘っていて難を逃れた。


 12日の講話で池田さんは、工場で勤務中に被爆した父親と自宅近くで再会し、傷だらけで水を飲んだ後に「天皇陛下万歳」と叫び崩れ落ちるように亡くなったことを紹介し「言論の自由がなかった時代。本当は違うメッセージを伝えたかったのでは」と推測。きれいな水が飲めたり学校に行けたりする環境にいる生徒たちに「平和な暮らしは当たり前ではない。これからの時代を皆さんがつくって」と呼び掛けた。