窓や屋根なども細かく表現した「起こし絵」。江戸時代に盛んに作られた(京都市中京区・京都伝統工芸館)

窓や屋根なども細かく表現した「起こし絵」。江戸時代に盛んに作られた(京都市中京区・京都伝統工芸館)

 折り紙の可能性を多角的に見つめる企画展「紙のカタチ展~平面から立体の世界へ~」が、京都市中京区の京都伝統工芸館で開かれている。江戸時代の建築図面からフランス人作家による創作扇子まで約70点が並び、切った紙を折ることによって生まれる多様な世界を表現している。


 江戸時代の建築図面「起こし絵」は、折り畳み式の簡易模型。平面図と立体模型の二つの役割を持ち、茶室など複雑な建造物を分かりやすく説明するために作られたという。


 1980年代に始まった「折り紙建築」は、世界各地の建物を1枚の紙を使って立体的に表現する芸術。昭和初期の名建築「聴竹居」(大山崎町)などもあり、建物そのものの形が際立つシンプルさに来場者が見入っている。


 25日まで。11月5~30日に、ほぼ同内容の展示を京都美術工芸大1階「鴨川七条ギャラリー」(東山区川端通七条上ル)で行う。いずれも無料。