襲名後に制作を始めた茶碗などが並んだ十六代樂吉左衞門さんの襲名記念展(京都市下京区・京都高島屋)

襲名後に制作を始めた茶碗などが並んだ十六代樂吉左衞門さんの襲名記念展(京都市下京区・京都高島屋)

 450年にわたって樂焼を手がける樂家十六代、樂吉左衞門さん(39)の襲名記念展が13日、京都市下京区の京都高島屋で始まった。襲名後に制作を始めた赤と黒の樂茶碗をはじめ、花入や水指など70点余りを披露している。

 樂さんは1981年、十五代直入さんの長男として生まれ、東京造形大を卒業後、イギリス留学などを経て、家職に就いた。2019年7月に、十六代を襲名した。

 会場には、艶を帯びた釉薬(ゆうやく)がたっぷりと施された黒樂茶碗、手のひらのぬくもりを感じさせる赤樂茶碗が表情豊かに並んだ。薬師寺東塔の基壇の土で造った獅子瓦なども、訪れた人たちの目を引いていた。

 樂さんは「『清流無間断』の言葉のように途切れることなく、初心を忘れず真っすぐに歩んでいきたい」と話していた。19日まで。