障害者への理解を目指して立ち上げた音楽団体「エンパワーメントレコード」のメンバー(滋賀県彦根市中央町)

障害者への理解を目指して立ち上げた音楽団体「エンパワーメントレコード」のメンバー(滋賀県彦根市中央町)

 音楽活動を続ける滋賀県内外の障害者や福祉関係従事者が、音楽を通じて誰もが暮らしやすい地域の実現を目指す団体「エンパワーメントレコーズ」を結成した。偏見解消や障害者への応援を歌詞に込めた楽曲を収めたCDを初制作。20日に彦根市内でCD発売記念イベントを行う。

 近江八幡市の老人保健施設で作業療法士として働きながらDJや楽曲提供を行う田中孝史さん(38)が音楽活動を通じて知り合った関係者に声を掛けて結成。ヒップホップやレゲエ、ポップスなど多彩なジャンルの9アーティストがそろった。

 CD「MUSUBI」は全13曲で計46分。いずれも田中さんが作曲した。豊郷町の病院で精神科の作業療法士として働き、「慎ザスピリット」の名前で音楽活動や県内の中高で講演を行うラッパー佐々木慎さん(30)は2曲目に参加。「障害者は個人の問題じゃなく もしかして社会のあり方じゃない」とつづり、精神疾患がある人への偏見に疑問を投げ掛ける。

 遊泳中の事故で頚椎(けいつい)を損傷し、車いす生活になった後もラッパー「LARGE―T」として大阪を拠点に活動する大里大樹さん(38)も加わった。曲中では「健常も障害も関係ねえわ 心折れたやつが弱者」「ハンデ理由にあきらめんな」と辛口で障害者にエールを送る。

 イベントは20日午前11時から彦根市戸賀町のボーンフリーメガストアで。田中さんは「地域福祉が当然の存在となり、すべての人が助け合える世の中になれば」と話す。CDは2千円。購入やイベントの問い合わせは田中さん080(5343)4463。