この人らしい行動だと思う。米女優のジェーン・フォンダさんが今月1日にワシントンで政府の気候変動政策に抗議し、デモ禁止の連邦議会前で騒いだ容疑で逮捕された。先月も含めると4度目の拘束になる▼いま81歳。毎週金曜日に抗議活動を続けている、スウェーデンの16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんや世界の若者に触発されたという▼「コールガール」や「帰郷」などで多くの主演女優賞を得てきた名優だが、ベトナム戦争では反戦運動に携わった社会派の一面も持つ。子や孫が暮らせる未来のために「何度でも逮捕される用意がある」そうだ▼トランプ政権が地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」から離脱すると正式に国連に通告した。実際の離脱は1年後だが身勝手なふるまいは国際社会の努力を無にしかねない。米大統領選でも争点になろう▼温暖化に日常的に不安を感じている米国人はほぼ7割という世論調査がある。近年の記録的なハリケーンや豪雨、山火事などで気候変動の脅威を身にしみて感じているからだろう▼米国では、州政府や企業が連邦政府に関わりなく先進的な温暖化対策を続けており、その流れは変わらないとの専門家の見方もあるが、それには世論の支えが必要だ。フォンダさんの国の動向から目が離せない。