本堂に虫干しされた寺宝の仏画に見入る地域住民ら(滋賀県湖南市・長寿寺)

本堂に虫干しされた寺宝の仏画に見入る地域住民ら(滋賀県湖南市・長寿寺)

 滋賀県湖南市の長寿寺でこのほど、寺宝の虫干しが行われた。寺関係者や信徒15人が国宝の本堂に掛け軸をつるし、破損状況を確認した。

 虫干しは盆時期に行うことが多いが、同寺では夏の湿気を避けて毎年10月中旬に行う。

 作業は14日午前9時から始め、信徒らが宝物庫から掛け軸を運び出し、極楽浄土を描いた県指定文化財の「観経変相図」、「聖観音曼荼羅(まんだら)図」など36点を本堂に次々に掛けていった。全国でも希少な図柄で傷みが激しかった「地蔵曼荼羅図」も修復され、初めて披露された。

 いずれも通常は非公開ということもあり、地域住民らが近づいて見入っていた。藤支良道住職(49)は「多くの方の寄付で地蔵曼荼羅は驚くほどきれいになった。聖観音曼荼羅の修復も決まっており、次の世代にしっかり引き継ぎたい」と話していた。