時々の世相を射抜いてきた「今年の漢字」の大書が並ぶ会場(京都市東山区・漢字ミュージアム)

時々の世相を射抜いてきた「今年の漢字」の大書が並ぶ会場(京都市東山区・漢字ミュージアム)

 今年で25周年を迎える「今年の漢字」で、清水寺の森清範貫主が揮毫(きごう)した歴代の書を集めた特別展が、京都市東山区の漢字ミュージアムで開かれている。四半世紀にわたって、世相を射抜いてきた力強い書の数々が並ぶ。
 

 日本漢字能力検定協会の主催で、1995年にスタートし、一般からの投票で選出している。毎年12月12日に発表され、森貫主が清水の舞台で大書する。
 特別展は昨年までの全24点を展示。西日本豪雨など大災害が相次いだ昨年の「災」に始まり、米同時多発テロが起きた2001年の「戦」、阪神・淡路大震災やオウム真理教事件が安全神話を揺るがした95年の「震」まで、世の不安を映し出す漢字が目を引く。
 一方、東日本大震災の起きた11年は「絆」、五輪で日本選手が活躍した12、16年の「金」など、希望を託した文字も。それぞれの書には、京都新聞に毎年末掲載される「10大ニュース」の縮刷紙面も掲げられ、時代の移ろいを実感させる。
 同ミュージアムは「一文字から時代が見えてくる」としている。来年2月16日まで。入館料が必要。12月22日からは今年の漢字も展示される。