33年ぶりに公開された「十一面観世音菩薩像」(中央)を鑑賞する人たち=京都府南丹市日吉町中世木

33年ぶりに公開された「十一面観世音菩薩像」(中央)を鑑賞する人たち=京都府南丹市日吉町中世木

 京都府南丹市日吉町中世木の賀善寺の本尊「十一面観世音菩薩(ぼさつ)像」が13日、33年ぶりに公開された。訪れた人たちは、安土桃山時代から受け継がれてきたとされる秘仏を眺め、歴史に思いをはせていた。

 菩薩像は、平安中期の創建と伝わる同寺の本堂に安置されている。左側の広目天、右側の多聞天と共に、扉付きの部屋に入れられ、地元住民でつくる「賀善寺御開扉奉讃会」が守っている。

 菩薩像に感謝をささげるため、開扉に先だって念仏を読み上げる法要が行われた。菩薩像の姿が現れると、参拝者らは神妙な面持ちで姿を見つめ、静かに手を合わせていた。

 公開はこの日のみで、奉讃会の吉田辰男代表は「地元で安土桃山時代から守り抜いてきた宝。次の代にもしっかり引き継いでいきたい」と誓っていた。