青葉真司被告(2019年7月、京都府宇治市内)

青葉真司被告(2019年7月、京都府宇治市内)

 2019年7月に京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)で起きた放火殺人事件で、殺人などの罪で起訴された青葉真司被告(43)について、京都地裁が18日までに、起訴後の精神鑑定を行う決定をしていたことが関係者への取材で分かった。公判では刑事責任能力の有無や程度が争点になると見込まれており、起訴前に続いて2度目の鑑定が必要と判断した模様だ。

 京都地検は昨年6月から半年間の鑑定留置を行い、「責任能力を問える」として同年12月に青葉被告を起訴した。裁判員裁判に向けて争点を絞り込む公判前整理手続きの第1回期日はまだ決まっていないが、水面下での協議は進んでおり、弁護側が鑑定を請求したとみられる。

 捜査関係者の説明では、青葉被告は身柄確保時から「小説を盗まれたから火を付けた」と、重大な結果に見合わない不可解な動機を述べたとされる。一方で事件前にガソリンや包丁を用意するなど、計画性がうかがえる行動もあるという。

 責任能力が争点になる事件では起訴後に鑑定を行うケースが多い。入所者19人が殺害された相模原市の障害者施設殺傷事件でも2度の鑑定が行われ、初公判までは起訴から2年10カ月を要した。

 起訴状によると、青葉被告は19年7月18日午前10時半ごろ、京アニ第1スタジオに侵入。ガソリンをまいて放火して全焼させ、屋内にいた社員36人を殺害、32人に重軽傷を負わせたなどとしている。