衆院選滋賀1区の候補者の公約と横顔を届け出順に紹介する。(敬称略)

■滋賀1区
斎藤アレックス 36 党県連代表  国新
大岡 敏孝   49 環境副大臣  自前(3)
日高 千穂   42 会社役員   N新

斎藤(さいとう)アレックス(36)国民新

斎藤アレックス氏

■給付金拡充で格差解消

 バブル崩壊後、苦しい家庭環境で育った幼少期の経験から、社会保障制度と経済政策の見直しを訴える。最低賃金の引き上げや企業向けの賃上げ喚起策などを導入して経済の好循環を生み出すとともに、低所得者や現役世代への給付金の拡充などで不平等や格差が拡大しない社会を目指す。

 自民党政権下では森友学園を巡る公文書改ざんや参院選広島選挙区での買収事件、加計学園問題などが次々と明らかになった。国民の間に政治不信が広がっていることを危惧している。公文書改ざんについては罰則を強化し、信頼を取り戻さなければならない。

 大津市、高島市は商業やビジネス面で課題が多い。京阪神に近いという利点を生かし、京滋の大学で生まれた最新技術を活用しながら、滋賀を拠点に起業を促す環境づくりに取り組み、ビジネスや地域の振興につなげる。

<横顔>

 スペイン人の父親と日本人の母親の間に生まれ、大阪で育った。「周囲の人と違う」境遇が外交や政治への興味につながり、学生時代に政治家を目指すようになった。2013年から4年間、松下政経塾で学び、米下院議員事務所でインターンを経験して見識を深めた。

 趣味は旅行。コロナ禍で旅が難しいため、休みの日は筋トレに励むという。目標を持って自分と向き合うという意味で、筋トレは「武道に通じる」。大津市に移って2年、母との2人暮らし。「琵琶湖をはじめとする自然豊かな環境を守りたい」

大岡敏孝(おおおか・としたか)(49)自民前

大岡敏孝氏

■オンライン診療を推進

 第一に医療提供体制の再構築に力を入れたい。新型コロナウイルスの感染「第5波」では、自宅療養者が医療にアクセスできない状況が全国で相次いだ。体温や脈を測るなど、自宅からでも体調を管理できるデジタル技術を活用し、オンライン診療を推進する。保健所に大きな負担を強いている状況も改善し、全ての人に適切な医療を届けられるようにする。

 環境政策の先進地・滋賀の議員として、気候変動の問題にもしっかりと向き合う。大津市内でも森林を伐採してソーラー発電所がつくられている場所がある。意見が分かれる問題だが、市民の暮らしと、カーボンニュートラルのバランスを保てるような政策を進めたい。

 大戸川ダム(大津市)も整備に向けて再スタートする。地元のインフラ整備に引き続き取り組み、災害にも備えたい。

<横顔>

 甲賀市土山町出身。「日本が持っている潜在力は高いのに、今の政治はそれを引き出せていない」と27歳で浜松市議選に立候補し、初当選。22年を経た今も「常に改革を唱え続けたい」と語る。

 妻と21歳の娘、高2と中3の息子の5人家族。コロナ禍で夜の会食がなくなり、家族との時間が増えた半面「『お父さんの希少価値』がなくなったようで少し残念」と苦笑いする。オートバイの愛好家で、今年発足した「バイカーズ議員連盟」の会長に就任した。東京・奥多摩などを走るのが休日の息抜きだ。

日高千穂(ひだか・ちほ)(42)N党新

日高千穂氏

■しがらみや既得権打破

 自分の経験を踏まえ、しがらみや既得権益を変えようと訴えていく。

 医療資機材の商社を経営しているが、新型コロナ「第1波」の際、確保した防護服を自治体などに納入したくても実績がないからとか、入札しないといけないからなどと拒まれ、スムーズにいかなかった。コロナ禍では大物政治家ゆかりの特定の業界が優遇されているかのように取れる報道もあり、不満を感じた。

 政府のコロナ対策はワクチン接種は進んだが経済活動を止め、社会が疲弊したという意味ではマイナスだ。森友学園問題での財務省の公文書改ざんや「桜を見る会」を巡る虚偽答弁やデータ消去はあり得ない行為だと思う。NHK受信料については、放送を見たくない人は払わなくてもいいと主張する。

 若い人が政治に興味を持った時に十分に力を発揮できる環境づくりをしたい。

<横顔>

 18歳の時、アルバイト仲間の韓国人に「独島(竹島)についてどう思う?」と聞かれ、隣国との関係に無関心な自分に気付いたことが政治に目覚めるきっかけになった。会社経営の傍ら、今年7月に地元の埼玉県三郷市議選に立候補し落選。国政選挙には初めて挑む。

 レントゲン車や血圧計を販売する会社で、営業から経理まで自分一人で手掛ける。周囲からは「『姉御肌』『義理や人情に厚い』と言われる」という。3姉妹の長女で、現在は1人暮らし。趣味は釣り、旅行と親孝行。