衆院選滋賀2区の候補者の公約と横顔を届け出順に紹介する。(敬称略)

■滋賀2区
上野賢一郎 56 党副幹事長  自前(4)
田島 一成 59 党県連代表  立元(4)

上野賢一郎(うえの・けんいちろう)(56)自民前

上野賢一郎氏

■病床対策 与党の実行力

 政権与党として、政策を絵に描いた餅には終わらせない。問われているのは、結果を出す実行力だ。

 新型コロナウイルス対策ではワクチン接種を順調に進めてきた。第5波の死亡率は諸外国と比べて非常に低く抑えられた。ただ、病床確保では政府の意向が医療機関へ十分に伝わらなかった面がある。消極的な病院には国や自治体が介入して確保する必要があり、法制度の見直しを含め、感染力がこれまでの2倍の変異株が発生しても対応できるよう準備していく。

 経済政策は分配を強調したい。所得を増やし、デフレを脱却する。アベノミクスで企業の収益は過去最高水準まで伸びたが、現預金の積み上がりも過去最高水準だ。前向きな投資には使われず、労働者や下請けに還元されてもいない。まずは大企業に率先して賃上げするよう促し、中小企業には新規分野展開などの補助金を拡充する。

<横顔>

 衆院初当選は2005年。滋賀選出の自民党国会議員の中でキャリアは最も長く、「支柱」と称されることもある。財務副大臣在任時には日銀の金融政策決定会合に政府代表として出席したり、国際会議で日本の立場を説明したりと、国内外で大舞台を踏んできたと自負する。

 家に帰れば1男1女の父。東京と地元を往復する日々の中でも、子どもたちを幼稚園に送り届けてきた。今年、小学1年になった長男は長浜曳山(ひきやま)祭で榊持(さかきもち)を務めた。「実は私も50年前、同じ役を果たしまして」と相好を崩す。

田島一成(たじま・いっせい)(59)立民元

田島一成氏

■政権交代で第6波備え

 野党として与党を批判するのは簡単だが、それだけが仕事ではない。政治の誤りを正すためには、政権交代しかない。

 コロナ対策は感染第6波がいつやってくるか分からず、早急な備えが必要だ。PCR検査数の拡大、臨時医療施設の設置、医療従事者の処遇改善など山積する課題に包括的に取り組む。消費税を当面5%に減税し、コロナ禍で冷え込んだ消費を温める。自粛を再三求められてきた一方で相応の給付が追いついていない。借金をしてでも手を尽くすのが政府の仕事だ。

 環境問題には、とりわけ力を入れたい。化学物質過敏症など今なお見えない形で健康被害に苦しむ人がいる。誰一人困難に陥ることがないよう「化学物質基本法」の議員立法を準備する。また、琵琶湖保全再生法に基づいて十分な財源を確保し、漁業資源の保護、担い手育成を強化する。

<横顔>

 28歳で彦根市議に初当選してから今年で30年。2017年衆院選では所属する民進党が公示直前に分裂、希望の党の公認候補となり「もやもやを抱えて選挙を戦った」。落選後、政界引退も頭をよぎったが、長年取り組んできた課題を思い、奮起した。買い物や子どもの弁当作りなど家事を手伝い、日々の生活の延長に政治があると実感したという。

 9月下旬、事務所で脚を骨折し10日ほど入院。看護師不足の医療現場を目の当たりにした。「苦労している人の声を国会へ届けたい」。松葉づえを支えに奔走している。