赤い花が見頃を迎えたハナモモを見上げる牧野さん(左)と南出さん=栗東市下戸山[LF]

赤い花が見頃を迎えたハナモモを見上げる牧野さん(左)と南出さん=栗東市下戸山[LF]

 滋賀県栗東市下戸山でハナモモの世話をする「下戸山はなももの会」が結成から10周年を迎えた。例年通り4月初旬、ハナモモに赤や白、ピンクの花が咲き始め、同会の会員らは「これからも地域を見守ってもらえる存在として、大切に育てていきたい」と意気込む。

 ハナモモは観賞用のモモで、花びらが何枚も重なるのが特徴。2008年当時の下戸山自治会長の南出儀一郎さん(74)らが、旅行で訪れた長野県阿智村のハナモモの美しさに感動。「桃源郷のようにきれいで、下戸山でも育てたい」と同会を翌09年に立ち上げ、今は住民約30人が参加する。

 生活道路の側道約30メートルに同年、ハナモモの苗木15本を植え、「はなももロード」と名付けた。年3回の枝切りと草刈りを欠かさず、足を止めてもらおうと、ハナモモの近くに丸太のベンチを設けた。

 植樹から1年後、ぽつりと花を咲かせ、近年は4月中旬に見頃を迎える。赤や白、ピンクのほかに、1本の木に紅白の花をつけたり、枝がしだれて花が咲いたりなど、個性豊かなハナモモが楽しめる。

 さらに、地域住民に苗木計約130本を配布し、はなももロード以外でも植樹を進めている。

 会長の牧野孝一さん(72)は「ベンチに座って、上品に咲き誇る花をゆっくり見てもらえたら」と語り、南出さんは「下戸山のまちをハナモモの花で覆いたい」と期待を膨らませた。