衆院選京都1区の候補者の公約と横顔を届け出順に紹介する。(敬称略)

■京都1区
穀田 恵二 74 党国対委員長 共前(9)
堀場 幸子 42 講師業    維新
勝目  康 47 元総務官僚  自新

穀田恵二(こくた・けいじ)(74)共産前

穀田恵二氏

■野党共闘で政治変える

 政府による新型コロナウイルス対策は無為無策の極みで、国民の苦しみが全く目に入っていなかった。コロナ患者に自宅待機を命じ、飲食店を悪者かのように仕立て上げ、多くの人のなりわいを風前の灯火に追い込んだ。国民の声を聞かず、説明をしないという政治手法がコロナ対策ではっきりと露呈した。

 こんな政治をこれ以上許すわけにはいかない。私は命と暮らし、そして営業を守る。医療、介護、保育などの「ケア」が大切にされ、お金がなくても学びが保障される社会をつくる。そのためには市民と野党が共闘し、今の政治を変えていかなければならない。

 共闘を申し入れようと当時の野党を回った6年前、唐突感を持って受け止められた。だが地方首長選や国政補選で野党が調整し、勝利を重ねてきた。安倍政権が2020年までに行うと言った憲法改悪も阻んだ。隔世の感がある。声を上げれば政治は変わる。新たな政治の光は見えつつある。必ずや今回の選挙で政権交代を実現したい。

<横顔>

 岩手県出身で、立命館大を卒業後、同大学職員、京都市議を経て1993年の衆院選で初当選した。メディア出演が多い党国会対策委員長を24年務める。尊敬する人物には、戦前に治安維持法に反対し暗殺された政治家の山本宣治を挙げる。毎年元旦には宇治市にある墓碑を訪ね、凶刃に倒れた先人に思いを馳せる。ラグビー観戦が趣味だが、「コロナ禍で観戦に行けないのが残念」と話す。議員生活25年を記念して作った肖像画のお披露目会には二階俊博自民党前幹事長らが参加するなど、与野党に幅広い人脈を持つ。

堀場幸子(ほりば・さちこ)(42)維新新

堀場幸子氏

■分権で京都の特色活用

 公立の小中学校の教員が忙しすぎて子どもたちに十分向き合う時間を持てていない。休みもなかなか取れず、過酷な労働環境に置かれている。スクールカウンセラーなどの人材を手厚く配置するとともに、小学校に続いて中学校でも35人学級を導入するべきだ。

 地方分権も進めたい。新型コロナウイルスへの対応では国と地方の役割分担が曖昧で、地域の実情に合わせた対策が取れなかった。東京に首都機能が集中していることによる災害時のリスクも考えれば、地方に権限と財源をさらに移行し、首都機能を地方に移転させる必要がある。地方分権は京都の豊かな特色を活かすことにもつながるはずだ。

 私は就職氷河期世代で定職に就けなかった友人も多い。結婚や子育てで夢を諦める女性も間近で見てきた。これからは労働市場の流動性を高め、何歳になっても挑戦できる社会を実現したい。そのためには最低限の生活保障としてベーシックインカムの導入などセーフティーネットを充実させることが必要だ。

<横顔>

 札幌市で生まれ、父が会社を経営していた京都市南区で育った。東京の小中学校で特別支援教室の専門員として働いていた頃、虐待や不登校など子どもを取り巻くさまざまな社会課題を目の当たりにし、「子どもたちが笑える社会をつくりたい」と政治家を志した。中学生と小学生の娘2人の子育てに奮闘する日々を送る。2人がまだ幼い時、感情を抑えきれない自分に悩み、怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」の資格を取った。現在、講師として活動する。娘とジオパークを巡ることが何よりの楽しみだ。

勝目康(かつめ・やすし)(47)自民新

勝目康氏

■格差ない公正な社会を

 私が立候補に当たってまず掲げているのは伊吹文明元衆院議長の志を継ぐことだ。伊吹先生は常に謙虚で、京都愛にあふれ、日本や京都の発展に大きな足跡を残してきた。経済発展を通じて格差を無くし、公正な社会を目指すという姿勢を継いでいきたい。

 その上で、新型コロナウイルス禍からの脱却に一刻も早く取り組まなければならない。ワクチン接種を進め、保健医療体制を充実させ、国民の感染防止対策に対する意識改革を行う。

 コロナ禍による経済への影響は幅広い業種に及び、緊急対応としての公費投入は当然だ。だが、この状態が長期にわたるのは好ましくない。中長期的には民需主導の経済に戻していく必要がある。

 現役世代として子育て世帯の声を政治に届ける役目も果たしたい。他方で、親世代が幸せな老後を迎えるための社会保障システムをつくることも重要だ。24年間の総務省での行政経験を生かし、国と京都の橋渡し役として、即戦力になって働きたい。

<横顔>

 京都市上京区で医院を開業する父の長男として生まれた。東京大を卒業後、自治省(現総務省)に入省。主に地方財政畑を歩み、京都府の総務部長も務めた。内閣官房副長官の秘書官を務めた経験もあり、「政治への心理的なハードルは下がった」と当時を振り返る。大学時代はブラスバンド部でドラムをたたき、ジャンルを問わず音楽鑑賞が趣味だ。座右の銘は「温かな心と冷静な頭脳」。「役人時代は理の世界で生きてきたが、政治の世界では温かな心が絶対に必要になる」と表情を引き締める。妻と長男との3人暮らし。