新型コロナ対策の緊急事態宣言が解除され、再開したスナックで酒を楽しむ客たち(19日午後9時半、滋賀県彦根市河原)
 
【リアルボイス】vol.02 営業再開したスナックの声(音声コンテンツ)

 昭和の風情が残る県内有数の歓楽街・袋町(滋賀県彦根市)。公示日の19日も、宵の深まりとともに酔客の笑い声が店の外までに漏れ聞こえた。

 スナック「サンローラン」。杯を傾ける常連客の会社社長の男性(59)は「政治家は経済の復活を目指してほしい。そのために疲弊する国民に投資すべき。一律の給付金が有効」と求めた。「外に出て飲むと元気がもらえる。飲食店も経済を押し上げる原動力」と続けると、周囲から拍手がわき上がった。
 
 友人という建設業の男性(59)も「飲食店は景気を映す鏡のような存在。これ以上店が減らないよう、支援してあげてほしい」。

  袋町は時代の波に押され、この30年で半数の約90店に減った。新型コロナウイルス禍で企業接待は激減し、年配客もまだ利用を自粛している。サンローランの売り上げは戻っておらず、袋町全体も人通りは少ない。

 店主の女性(72)は「千円単位でお金に苦しむ経験をしたことがない政治家に、私たちの気持ちを分かってもらうことは無理なんじゃないかな。人の揚げ足を取るだけの議員ばかり」と冷めた口調で話した。

 店は2カ月間の休業を強いられた。従業員の女性(60)は年齢のせいで昼の仕事に就けず、成人した子どもの援助に頼った。「政府の給付は小さな子どもがいる世帯に偏っている。コロナ禍で職を失った人や休みが続いた人にも目をむけて」

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