ビワオオウズムシの大規模調査の様子をビデオ上映する報告会(大津市・三井寺)

ビワオオウズムシの大規模調査の様子をビデオ上映する報告会(大津市・三井寺)

 琵琶湖固有のプラナリアの仲間で絶滅危惧種Ⅰ類に指定されている「ビワオオウズムシ」の大規模調査を行った認定NPO法人「びわ湖トラスト」はこのほど、大津市の三井寺で報告会を開いた。ビワオオウズムシの生息する湖底の環境が悪化し、減少しているとした。

 ビワオオウズムシは全長最大5センチほどで、水深40メートルより深く、水温の低い所に生息している。

 10月16日に行われた報告会では、びわ湖トラスト事務局長で立命館大教授の熊谷道夫さんが7月23~27日にかけ、長浜市の塩津港や高島市の今津沖、安曇川沖の最深部など計5カ所で行った調査を紹介した。水深60~100メートルに水中ロボット3台を用いて計約4ヘクタールを調べた。

 生息地の今津沖では、2008年の調査では1平方メートルに平均3匹いたビワオオウズムシが今回の調査では0・46匹と減少しており、理由として水温の上昇や湖底の酸素濃度の低下などの理由を指摘した。また、湖底付近の濁りがひどいことなどを映像などで紹介した。

 ビワオオウズムシは固有種で移動も少なく、環境の影響を受けやすいといい、熊谷さんは「琵琶湖の状況を知るために、今後も調査する」と話した。