店自慢の濃厚な豚骨魚介の味がくせになる「特製つけ麺」

店自慢の濃厚な豚骨魚介の味がくせになる「特製つけ麺」

店内でのラーメン作りや配膳に精を出す今西さん夫婦(与謝野町石川・麺家チャクリキ)

店内でのラーメン作りや配膳に精を出す今西さん夫婦(与謝野町石川・麺家チャクリキ)

 店内に広がる魚介の芳醇(ほうじゅん)な香りに誘われ、自慢の「特製つけ麺」を注文した。熱々の汁にごく太麺をくぐらせ、一口。濃厚豚骨魚介の味わいが口の中に一気に広がった。これは、くせになる味だ。「宮津産の煮干しも使っていますよ」と今西宏和店長(42)が教えてくれた。

 2008年に京都府与謝野町石川の国道176号沿いに開店した麺家チャクリキ。平日は忙しい会社員や自営業者の胃袋を支える一方、ラーメン雑誌にも紹介され休日の駐車場には府外ナンバーの車も珍しくない丹後の人気店だ。

 京丹後市丹後町出身の今西店長は元々ラーメン好き。2004年から3年半、つけ麺やラーメンを千葉県の店で学んだ。妻の純子さん(44)は「最初は全然お客さんがいなくて、ひどいものでした」と振り返る。

 つけ麺文化自体が関東中心で、丹後にまで浸透していなかったことが理由だ。麺を食べた後のつけ汁をスープで割ることも、「そば湯のように使って」とお客に教えた。

 しかし、その後、会員制交流サイト「ミクシィ」などを通じて人気を集め始めた。ラーメン好きの常連さんから提案されて作った丹後・但馬地域のしょうゆを使ったラーメン「丹後ブラック」は今や定番商品に成長。東日本大震災など災害後には限定ラーメンを作るなど、チャリティー企画も開いてきた。

 10年余り前に今西店長が「早すぎたかも」と感じたつけ麺文化は丹後・与謝野にも徐々に広がってきたと感じる。「好きな物を好きな食べ方で味わってもらうのが一番。つけ麺は食器が増えて大変だけど、やめるわけにはいかないね」

 ■麺家チャクリキ 与謝野町石川534-1。水曜を除く月-金曜午前11時~午後2時、同5時~同9時45分。土、日曜と祝日は午前11時~午後3時、同5時半~同9時45分。水曜は姉妹店の出張営業で別メニュー。0772(42)3162。