衆院選滋賀4区の候補者の公約と横顔を届け出順に紹介する。(敬称略)

■滋賀4区
徳永 久志 58 元参院議員  立新
小寺 裕雄 61 内閣府政務官 自前(1)

徳永 久志(とくなが ひさし)(58)立民新

徳永久志氏

■家計を温め、経済を再建

 新型コロナウイルス対策として国民は自粛や行動制限に十分協力した。今度は政治が頑張る番だ。傷んだ暮らしを立て直し、経済を再建していく。そのために家計を温め、消費税や所得税を時限的に減税し、事業者支援の持続化給付金を復活させる。

 地方の過疎化対策にも取り組む。愛された老舗のシャッターが下りるのをたくさん見てきた。若者が都会に憧れて出ていくのは仕方がない。だが、戻ってきてもらえる環境が大事だ。育児支援や学校教育を充実させることで、若い世代が子どもを育てやすく、働きやすい環境を整える。

 農家への戸別所得補償制度を復活させ、農山村の基盤を支える。農業で食べていけるか不安があるため、後継者がいない。農地には洪水を軽減するなど多面的な機能がある。農家がその機能を守っていると考えれば、税金を投入して補償するのは十分合理的だ。

〈横顔〉

 ロッキード裁判で有罪判決を受けた元首相の再選を阻むため参院議員を辞して同じ衆院選挙区に立った作家、故野坂昭如氏に感銘を受けた。おかしいと思った世界を自ら変えていく。政治家を志した原点だ。

 県議を2期、参院議員を1期務めて挑んだ衆院選は2回連続で落選。諦めかけたこともあったが、ビラ配りをともにした支援者を思い浮かべ「その人たちから頑張れと言われる限りはやる責任がある」。家族が寝静まった夜中、アントニオ猪木の激闘映像や漫画「キングダム」を見て逆境に負けない姿に自分を重ねる。

小寺 裕雄(こてら ひろお)(61)自民前

小寺裕雄氏

■農村集落の維持に注力

 新型コロナウイルス対策はワクチン接種が総じて順調に進み、重症者は確実に減っている。だが、今夏の第5波で都市部を中心に医療体制が逼迫(ひっぱく)し、自宅療養で大変な思いをした人がいたのは確かだ。第6波に備え、緊急時には機動的に病床と人員を確保できる体制を整えたい。

 農業政策が私の1丁目1番地だ。東近江市八日市地区で商売をしてきたが、商人の町は周りの農村のお客さんに支えられていた。農村集落が成り立たないと地域は崩壊する。農村は子育てや介護でも有利な面があり、崩壊すれば行政コストも増加する。農業に予算を割いて農村を維持すべきだ。

 岸田文雄内閣の内閣府政務官として経済安全保障を担当する。地元製造業でも半導体などの部品が海外から届かず休業に追い込まれ、従業員の収入にも影響していると聞く。サプライチェーン(供給網)の強靭(きょうじん)化に取り組む。

〈横顔〉

 書店を経営していた42歳の時に県議選に初当選し、政界に入った。地元市議から何度も立候補を要請されて決意した理由を「押しに弱かったから」と肩肘を張らずに語る。今はコンビニを経営し、2017年に衆院議員になってからもアルバイトの代わりに自ら店頭に立ち、人手不足の現状を実感した。

 県議として3期10年、衆院議員として1期4年。その一方で「普通の感覚」を忘れないように心掛ける。妻がコンビニの常連客から聞く、政治や自身に対する意見・不満が身を正してくれるという。