衆院選京都6区の候補者の公約と横顔を届け出順に紹介する。(敬称略)

■京都6区
中嶋 秀樹 50 燃料会社社長 維新
山井 和則 59 元厚労政務官 立前(7)
清水鴻一郎 75 医師     自元(2)

中嶋秀樹 (なかじま・ひでき)(50)維新新

中嶋秀樹氏

■大阪と連携し成長描く

 コロナ禍で地元の経済が低迷している。国民や民間企業が納得するような税金の使われ方がされていない。経済振興に向けては隣接する大阪ともコミットし、府南部を発展させていきたい。

 府南部にある学研都市では大学や企業が外部に出てしまっており、再建しなければならない。キーポイントはやはり大阪との連携で、一緒に成長戦略を立てていく必要がある。

 世の中を変えていくには教育が何より大事だ。幼児教育から大学までの無償化は必ず実現させたい。

 また、しがらみのないよう、団体などの利権に関係なく、国民のための政治を目指す。歳費などで国会議員も覚悟を示し、役所と一緒になって身を切る行財政改革に取り組む。

 統治機構では、大きな政府から小さな政府に変えて、地方に力をもたらしたい。そのため国民に対し丁寧な説明を行っていく必要があるが、今の与党にはそれが足りない。国民に納得してもらった上で、改革を進める。

<横顔>

 燃料販売会社を営む中、地元経済の低迷を肌に感じた。民生児童委員を引き受けたことで虐待など子どもを取り巻く深刻な課題に向き合い、「仕事をしているだけでは見えない世界が見えた」。維新が掲げる教育政策やしがらみのない政治に共感し、政治家として世の中を変えたいと思うようになった。八幡市で生まれ育った。家が石清水八幡宮とゆかりがある関係で雅楽会に所属し、舞や笙(しょう)を趣味とする。好きな言葉は「一意専心」。「政治の世界でも一つのことに集中し、やり遂げたい」と誓う。

山井和則(やまのい・かずのり)(59)立民前

山井和則氏

■新名神で府南部活性化

 2023年度に全線開通する新名神高速道路を起爆剤にして、京都府南部を活性化させたい。残り2年間で地域経済のプラスとなるよう準備し、住民福祉の向上もセットで取り組む。開通による課題も出てくるが、それに対応するのは20数年間、開通に関わってきた私の責任だ。

 府南部の特産である宇治茶の振興にも取り組む。特に最高級の宇治茶の売れ行きが下がっている。お茶のカテキンがコロナの感染予防に効果があるとの研究結果が出ており、お茶のおいしさだけでなく、体への良さもアピールして盛り上げたい。

 コロナの感染拡大に伴い京都では観光など産業が瀕死(ひんし)の重症を負っているが、政府の支援が不足している。経済界が要望しているのは2回目の持続化給付金で、対象の減収要件を5割減から3割減に拡大する。

 ライフワークにしている子どもの貧困問題では、1万円の児童手当の支給を中学3年から高校3年まで延ばす。高校生もお金がかかるので拡充が必要だ。 

<横顔>

 京都大大学院で酵母菌から薬品をつくる基礎研究を行い、将来は研究者か教師を目指した。一転して政治の道を志したのは、母子寮でボランティアを体験したのがきっかけ。貧困や虐待など社会課題を目の当たりにし、「福祉現場の声が政治に届いていない」と松下政経塾の門をたたいた。国会論戦では「質問するだけでは証拠が残らない」と、議員立法を重視する。座右の銘は高校の恩師の「社会をきれいにするぞうきんになれ」。無類のネコ好きで、世界15カ国で写真を撮り歩いた経験から「ネコ評論家」を自称する。 

清水鴻一郎(しみず・こういちろう)(75)自民元

清水鴻一郎氏

■感染症に強い医療整備

 新型コロナウイルス禍の感染第6波は確実に訪れる。ワクチンを接種したら感染することはあるが、重症化することは少ない。コロナにかかっても命が助かる。そういう社会の実現に向け、医療システムを着実につくっていきたい。

 また、感染症用の病棟を新たに造るなど、感染症に強い日本の医療体制を整える。そのためには医療について専門性のある議論ができる政治家が必要だ。官僚を論破できる人材が求められており、医師である自分の存在意義はそこにある。現場で働いた経験から実践的な提言をしたい。

 コロナの影響は日本の経済にも及び、瀕死の状態にある。消費税を一時的に凍結するとか、インパクトのあるカンフル剤的な経済対策を打っていきたい。

 京都6区はこれから北陸新幹線の駅や新名神高速道路が完成し、発展性のある地域だ。それぞれの周辺だけでなく、その経済効果が6区の隅々まで波及するよう、各市町の個性を生かした発展につなげていく。

<横顔>

 京都府議を経て衆院議員を2期務めた後、2016年にいったん政界引退を表明。6区の自民前職の不出馬に伴い、7月に急きょ立候補要請を受けた。75歳という年齢を踏まえ何度か要請を断ったが、府議時代の同僚で親しい西田昌司府連会長の「自民党を守ってほしい」との言葉や、かつて離党したことがある党に「恩返しをしたい」との思いで出馬を決めた。趣味はスポーツ観戦で大リーグや海外サッカーを好む。「海外で活躍する日本人を見ると感動する。常に結果を求められるのは医師も同じ」と自身の職業と重ねる。