初めて手掛けた絵本「トンボのめがね みおちゃんのたび」を手に、絵本の原画を紹介する吉岡さん(京都府京丹後市久美浜町・豪商稲葉本家)

初めて手掛けた絵本「トンボのめがね みおちゃんのたび」を手に、絵本の原画を紹介する吉岡さん(京都府京丹後市久美浜町・豪商稲葉本家)

 「ふなや吉兵衛」の画家名で芸術活動に取り組んでいる京都府京丹後市の元久美浜町長、吉岡光義さん(74)=同町湊宮=が近くに住む小学生女児の姉妹をモデルにした絵本2冊の原画展を、同町の観光施設「豪商稲葉本家」で開いている。久美浜湾周辺をイメージしたような世界で、姉妹がそれぞれ旅をしながら成長する設定のメルヘンチックな絵が来場者を楽しませている。

 吉岡さんは町長を退職後、57歳から絵画を習い始めた。自宅のアトリエで主にアクリル絵の具を用いた絵画に取り組み、同町内で絵画展を開くほか、教室で指導している。

 絵本は、吉岡さんのハーモニカ演奏仲間の女性の孫2人をイメージして2016年秋から20年夏にかけて2冊計200部作った。1冊目は姉を主人公にした「トンボのめがね みおちゃんのたび」(A5判、26ページ)。「トンボのみおちゃん」が空を飛び回り、大きな海原や山を越えて、春の花畑や夏の花火を眺める様子を描いた。原画はベニヤ板を彫刻刀で彫った「彫り絵」で、「手先の感触でも楽しめる絵画」(吉岡さん)という。2冊目は妹を主人公にした「母さんたずねて しいちゃんのたび」(同、29ページ)。「子ネコのしいちゃん」がお母さんと初めての買い物に出かけた先ではぐれてしまい、お母さんを探しながら気球やバスに乗って旅をする姿を色彩豊かに表現した。

 会場には絵本の表紙を含む原画26点が展示されている。吉岡さんは「みおちゃん、しいちゃん姉妹と一緒に旅を楽しむような気持ちになってくれれば」と話す。豪商稲葉本家で絵本を1部千円で販売している。31日まで。水曜休館。同施設0772(82)2356。