本調査の受け入れを引き続き拒否すると伝える鞆岡区長(左から2人目)=京都府南丹市美山町田歌・田歌集落センター

本調査の受け入れを引き続き拒否すると伝える鞆岡区長(左から2人目)=京都府南丹市美山町田歌・田歌集落センター

 北陸新幹線の敦賀―新大阪間の延伸事業でルートに想定される京都府南丹市美山町田歌区は24日、建設を担う鉄道建設・運輸施設整備支援機構(横浜市)に、環境影響評価(アセスメント)の本調査を引き続き拒否すると伝えた。残土の処分策などを尋ねた質問状への8月の回答内容が極めて不十分で、不安が払拭(ふっしょく)されていないためという。

 昨夏に見合わせを決議した同区の鞆岡誠区長がこの日、同区を訪れた同機構の大中英次調査部長らに伝えた。回答書は、880万立方メートル出るとも推計される残土の処分について「具体的な量を計算できないため処理計画も決まっていない」としていた。面談で同機構は、一般論として残土は別の公共工事などで使われるとしたが、鞆岡区長は「工事で使い切れないために全国で盛り土され、問題になっている」と反論した。

 鞆岡区長は、詳細なルートを示す環境影響評価準備書の公表時期も質問。同機構は「現地調査が終わる時期が見通せない」とし、未定とした。

 同区は準備書公表後に意見を募る期間が1カ月という規定の延長を求めたほか、質問状も再び渡した。