府内産ヒノキをふんだんに使うなど伝統建築の技で建てられた、東寺境内の観光トイレ(京都市南区)

府内産ヒノキをふんだんに使うなど伝統建築の技で建てられた、東寺境内の観光トイレ(京都市南区)

 京都府内産のヒノキをふんだんに使うなど伝統建築の技を駆使した観光トイレが、京都市南区の東寺境内に完成した。内部には市内の大学生が描いた「平成東寺伝説絵巻」が掲げられ、待ち時間などに東寺にまつわる物語を楽しめる。15日に竣工(しゅんこう)式が営まれ、関係者らが完成を祝った。

 総工費約1億5千万円をかけたトイレは、社寺建築を専門に手掛ける企業が施工。入母屋造の瓦ぶきで、男女別トイレのほか多目的トイレ1基を備える。

 内部に掲げる絵巻は、大学コンソーシアム京都の開講科目に参加した市内4大学の学生が2015年に制作したものを活用した。五重塔の建築現場や真言宗の宗祖空海の逸話が描かれ、柔らかな色合いと表情豊かな絵物語を楽しめる。

 竣工式には関係者ら約80人が参列。砂原秀輝執事長は「伝統技法を生かし、歴史にふさわしい品格を備えたトイレができた」とあいさつ、完成を喜んだ。