駅前ロータリーで客待ちの列をつくるタクシー(25日午後9時10分、大津市・JR大津駅前)
 
【リアルボイス】vol.05 コロナ禍で収入激減したタクシー運転手の声(音声コンテンツ)

 衆院選の投開票日まで1週間を切った25日夜。大津市のJR大津駅前ロータリーは、雨の影響もあってか帰宅客や酔客を乗せたタクシーがひっきりなしに出入りしていた。地域経済を肌身で感じるタクシー運転手は、政治に何を思うのか。

 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が解除され、ようやく居酒屋も再開した。「客足はやっと4~5割戻ったが、ホテルやホールは入場制限もあり、100%戻るのはもう少し先ちゃいますか」と言うのは個人タクシーの男性(51)。休業補償が一部の業種に限られていることに不満がある。「飲食が苦しかったらタクシー乗らないですやん。飲食ばっかり苦しい苦しい言われているけど、同じだけ苦しんでいる。それがわからんようやったら政治する資格はない」

 客待ち中の男性(57)は「年収300万以上減ってるねんぞ」と憤る。「下手したら2時間並んで500円。待ってる時間は仕事なんやろか」とぼやく。各党の訴えに関心を寄せる。「現金の一律給付を掲げる政治家もいるが、一次産業の生産者とか、もっと困っている人に給付を」と訴える。

 投開票日が迫るが、タクシー業界に30年身を置く男性(60)は「政治には期待していない」。この日は20組を送迎し、売上は1万8千円ほど。それでも新型コロナの流行時よりはましだという。「昨年の3~4月は1カ月の手取り3~4万円。12時間働いて」。投票にはほとんど行っていない。「誰がどうなっても、何も変わりそうな気がしない」

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