雨漏りが頻発し、使用に支障を来している草津市立総合体育館(滋賀県草津市下笠町)

雨漏りが頻発し、使用に支障を来している草津市立総合体育館(滋賀県草津市下笠町)

雨漏りで水浸しになった床(赤線で囲んだ部分)を避けて行われた中学生の卓球大会=草津市教委スポーツ保健課提供、画像の一部を加工しています

雨漏りで水浸しになった床(赤線で囲んだ部分)を避けて行われた中学生の卓球大会=草津市教委スポーツ保健課提供、画像の一部を加工しています

 滋賀県草津市立総合体育館で今年4~10月の計50日間、雨漏りが確認されていたことが分かった。近年、雨漏り頻発で使用に支障を来す状況が続き、施設利用者から屋根の早期改修を求める声が上がっている。市は来年度以降に修理にとりかかる方針だが、しばらく雨漏りに悩まされそうだ。

 総合体育館は鉄筋コンクリート造り2階建てで、1981年9月に使用を開始。卓球やバドミントン、バレーボールの利用が多く、今年の東京五輪バドミントン男子代表でベスト16の成績を収めた常山幹太選手も腕を磨いたという。災害時の広域避難所にも指定されている。

 市教育委員会スポーツ保健課によると、雨漏りが発生するのは体育館内のアリーナで、把握したのは5年前という。昨年ごろから雨漏りの範囲が拡大した。このため、ひび割れが目立っていたトップライト(天窓)の防水修繕工事を行ったが、効果は薄かった。これまで、同工事を含め11回改修や修繕を施したが、雨漏り解消に至っていない。

 今年4月以降も降雨が続くと雨漏りが発生。5月の中学生の卓球大会では天井から滴る雨水を避けながら試合が行われたほか、8月中旬の大雨では床の大部分に新聞紙や布を敷く状況になった。雨漏りが原因のキャンセルは今年4~8月で計約20件にも上ったという。

 同課は「雨漏りの発生箇所は毎回異なる。施工業者が現場を確認したが、根本の原因は分からない」とするが、市議からは「これまで改修に多額の税金を投入したのに無駄になっている。市はしっかり対応を」との声も上がる。市は改修の実施設計などを本年度一般会計補正予算で措置し、来年度以降に速やかに工事に入る方針。雨漏りを完全にくい止めるため、屋根を二重にする案などが取りざたされている。

 市卓球協会の目片康人理事長(57)は「市民がスポーツを楽しむ分にはぎりぎりいけるが、公式戦で水が滴る状況では会場として使えない。早く直してほしい」と訴えている。