京都大桂キャンパスを家宅捜索して資料を運び出す京都府警の捜査員ら(今年8月7日、京都市西京区)

京都大桂キャンパスを家宅捜索して資料を運び出す京都府警の捜査員ら(今年8月7日、京都市西京区)

 京都大桂キャンパス(京都市西京区)の設備工事を巡る贈収賄事件で、収賄の罪に問われた元京大工学研究科管理課技術職員の男(30)=滋賀県東近江市=の初公判が27日、京都地裁(赤坂宏一裁判官)であった。男は「間違いございません」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、男が以前勤務していた滋賀医科大で施設管理をしていた業者から、この業者の下請けである滋賀県竜王町の電気設備会社に工事を受注させてやってほしいと頼まれたと説明。同社の男性社員から飲食の接待を受けたことに味をしめ、優先的に同社に工事を受注させるようになったと指摘した。

 被告人質問で元京大職員の男は、本来なら業者を選定するため自身で相見積もりを取るところ、電気設備会社に、同社よりも高額を記載した2~3社の相見積もりを用意させていたと説明。「いけないことと認識していたが、目先の利益を優先した」と謝罪した。こうした手法は滋賀医科大時代に上司から教わり、京大でも同様の手法を行う職員がほかにもいた、とも述べた。

 起訴状によると、昨年5月~今年7月、京大が随意契約で発注する桂キャンパスの給排水・空調設備工事について、見積書を取る業者に電気設備会社を選ぶための謝礼として6回にわたり、清掃用の機械など6点(約25万円相当)を受け取ったとしている。