顔見世の季節が近づいてきた。京都育ちの歌舞伎俳優・片岡仁左衛門(77)=人間国宝=が、師走の京都・南座に今年も大看板として立つ。5月に79歳で亡くなった兄の片岡秀太郎=人間国宝=とは、昨年の顔見世が最後の共演となった。「兄に限らず、まねき(看板)からどんどんと姿を消していらっしゃる。その度にさみしく思いますが、時の流れというか、こればかりは仕方ないもんね…」。幼い頃から京都で過ごした兄との思い出、上方の歌舞伎への思い―。本紙の単独インタビューで聞いた。=敬称略