引退会見で花束を手に笑顔を見せる一ノ瀬(東大阪市・近大)

引退会見で花束を手に笑顔を見せる一ノ瀬(東大阪市・近大)

 2016年リオデジャネイロパラリンピックの競泳女子日本代表で、現役引退を発表した一ノ瀬メイ(24)=紫野高―近大出、京都市左京区出身=が29日、所属先の近大(東大阪市)で記者会見を行った。「水泳でできることは全てやり尽くした。後悔はない」と笑顔で振り返った。

 生まれつき右腕が短く、9歳から競技を始めた。リオ大会は女子400メートルリレーで日本の一員として6位。18年からオーストラリアのチームで鍛え、今夏の東京大会を目指したが代表入りは逃した。近大は10月末で退職する。

 印象に残るレースに、13歳で銀メダルを獲得した10年アジア大会と、リオ大会出場を決めた代表選考会を挙げた。「アジア大会が競泳人生のスタート。リオの選考会は心身ともにきつい1年の後で、人生で一番いい日だと思った」と回顧した。

 泳ぐ姿を通じて、「マジョリティー(大多数)のために作られた社会で生きづらさを抱える人がいる。社会が作る『障害』をなくしたい」との思いを発信してきた。今後については「違う手段で同じ発信を続けたい」と語った。